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人妻愛人契約
第11章 恋人たちの思い出~冬、電話の向こうで
ちょうど良泉館に着いたときだった。希実からラインが届いた。

「午前中は首里城、午後は水族館に行きました」というメッセージと一緒に写真が2枚ついている。

1枚目は、首里城で撮った集合写真だった。女将さんたちが笑顔で並んでいる。確かに善一はいない。

2枚目は大きな水槽の前で希実と愛未だけが写っていた。水槽の中に大きなジンベイザメが写っている。どうやら希実たちは那覇を離れ、名護に行ったようだ。

考えてみれば愛未が一緒だ。まさか娘がいる側で希実が善一に会うことはないだろう。妙に疑って、とんだ取り越し苦労だ。

祐樹は自分に呆れながら、でもホッとするのを感じた。

「いいな、水族館。僕も行きたかったな」

ラインでメッセージを送った。

するとすぐに「今度3人で来ようね」と返事が返ってきた。「明日、夕方帰ります」と続く。

「了解。気を付けてね」と送ると、希実からOKの絵文字が帰ってきた。

最近、お気に入りのゾンビのキャラクターが笑っている絵。不気味な絵だが女子高生に人気があるらしく、希実もかわいいと言って使っている。

「こんなのどこがかわいいんだろう……」

祐樹は呟いた。その口元には、優しい笑みが浮かんでいた。

夜、仕事が終わると、祐樹は動画の続きを見るため母屋の自分の部屋でノートパソコンを開いた。

さすがに眠い。慎吾に言われるまでもなく身体は疲れている。ボロボロだ。

でも、明日には希実と愛未が帰ってくる。見るなら今夜しかない。残りは3つ。

真実を知るための作業とは言え、身体が興奮するのを抑えられない。股間のモノはすでに硬く尖り、先走りの液を吐き出している。

祐樹は、自分のどうしようもない性分を呪いながら、ズボンとパンツを脱ぎ、肉棒を握り締めた。

「やり過ぎるな、か……。本当にやり過ぎだ」

そう呟いて苦笑すると、空いている方の手でマウスを操作し、9番目の動画をクリックした。
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