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第11章 恋人たちの思い出～冬、電話の向こうで

「可愛いいな、希実は」善一は、希実が吐き出した愛液でベトベトになった口で嬉しそうに言った。「次は一緒に楽しもう。後ろ向きになって、俺のモノをしゃぶってくれ」

希実は、はぁはぁと息を荒げたまま頷くと、善一の上で身体の向きを変えた。上体を倒し、善一の硬くそそり立った肉棒を口に含んだ。

そのまま手で肉棒の根元をしごきながら、頭を上下に動かす。

「うんッ、うんッ、うんッ……」

「いいぞ、希実。とっても気持ちいい」

善一は眉間に皺を寄せ、うっとりとした表情で言うと、頭を持ち上げて甘い蜜を滴らせている希実の花弁に再び舌を這わせた。

「んん――ッ！」

善一の肉棒をしゃぶりながら、希実が悩ましげに呻き声を上げた。

秘部を舐め合う卑猥な水音と二人の熱い吐息が淫靡なハーモニーを奏でる。

「うんッ、うんッ、うんッ……んんッ……」

「ピチャ、ピチャ、ピチャ……ズズッ……」

邪魔になるのか、時折、希実は垂れてくる前髪を耳にかけている。そのしぐさが、なんとも色っぽい。

やがて、希実の白い肌がほんのりと赤く染まってきた。背中には、薄っすらと汗がにじんでいる。

「ああッ、もうダメっ」

突然、希実が善一の肉棒から口を離した。

「イッちゃうっ――」

肉棒を掴んだまま、希実の背中が大きくのけ反る。

「イクぅぅぅっ！」

断末魔の叫び声を上げながら腰をガクンガクン震わせると、善一の身体の上に白い裸身をぐったりと横たえた。

「またイッたのか」

「はぁはぁはぁ……」

希実は目を閉じたまま頷いた。

「フフフ、今夜は何回イクかな。楽しみだ」

善一は満足そうに微笑み、熱い息を吐きながら身体を震わせる希実を見ていた。