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人妻愛人契約
第11章 恋人たちの思い出~冬、電話の向こうで
「希実?」

「ご、ごめん、祐樹……ん……本当にダメ……頭がクラクラする……」

「そろそろ俺も限界だ」

善一がラストスパートをかけた。腰を激しく打ち込みはじめた。クチュ、クチュ、クチュ、クチュ、クチュ……。段差のあるカリ首が襞肉の内側を容赦なく擦り上げ、尖端の丸みが子宮口をこれでもかと叩く。

「んーっ……」希実が白い喉をのけ反らした。「ほ、本当にダメだってばっ……お願いっ……」

「じゃあ、やっぱり話は帰ってきてから聞くとするか」

「う、うん……そうして……くっ……れるぅぅぅぅっ!」

希実は、マイクを抑えると、背中を大きくのけ反らした。全身の筋肉が硬直し、襞肉がギューッと善一の肉棒を締め上げる。

「ああ、気持ちいいいいっ! 出るぅぅぅぅっ!」

腰を大きく突き上げたまま善一の身体が固まった。希実の子宮を突き上げた肉棒の尖端から白く濁った精液が迸った。

「ん、んんんんんん――ッ!」

希実の美しい下腹部が波を打つように震え、太腿の筋肉がプルプルと痙攣した。

「わかった。じゃあ、切るね」

希実は、口を半分開いたまま恍惚とした表情で身体を震わせていた。

「希実、気をつけてね。愛してるよ」

「……わたしも……祐樹のこと……愛してるよ……」

はあ、はあ、はあ……。これだけ言うのがやっとだった。

「じゃあね、おやすみ」

「……おやすみ……祐樹」

希実は急いでスマホを切った。

「はあ、はあ、はあ……もういい加減にしてよ……」

希実はぐったりと白い身体を横たえた。

「悪かった、悪かった。ちょっと悪戯してみたくなったんだ」善一は笑いながら、希実を抱きしめた。「でも、興奮したろう? まだ俺のモノを締め付けてくるぞ」

善一が口を吸った。

「もう……」

希実は、目に薄っすらと涙を滲ませながら、善一の口を吸い返していた。

そのあと二人は体位をいろいろ変えて愛し合った。

クチュ、クチュ、クチュ、クチュ、クチュ……。

「希実、好きだよ……」

「ハァハァハァ……善一さん、もっと……あ、ああっ……」

窓の外。東京の空が薄っすらと明るくなっていった。
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