この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人妻愛人契約
第13章 奪還
羽鳥は再び視線を希実に向けた。
「伊東も結婚してさらに女に磨きがかかったんじゃないのか」
「そんな上手なこと言って、何にもでませんよ」
微笑みながら希実は羽鳥にビールを注いだ。さすがに女将だ。注ぎ方が板についている。
「いやいや。おべっかで言ってるわけじゃないよ。前からきれいだったけど、いっそうきれいになったって言うか、色っぽくなった。こう言うと、セクハラと言われてしまうかも知れないが、すごく魅力的になってるよ。俺が結婚してなかったら、今夜どうだって口説いてるところだ」
「僕もそう思います。伊東リーダー、きれいになってます」
祐樹の隣に座っている重盛が、頬を赤く染めてボソッと言った。他の人たちもみんな頷いていた。
「みんな、どうしたのよ……もう、からかわないでよ……」
希実は困ったように顔を赤くした。
そんな希実を見て、祐樹は、なるほどと思った。
言われてみれば、確かに希実はきれいになっている。以前より肌艶がよくなり、色気が増している気がする。
もしかすると善一と付き合ったからかも知れない。激しく愛し合ったことでホルモンの分泌が活性化されたのではないだろうか。
そう思うと、希実が褒められても祐樹は素直に嬉しくなれなかった。善一の脂ぎった顔がチラチラと頭の中に浮かんできてしまう。せっかく楽しんでいた心が沈んでいく。
はあー。
祐樹は心の中でため息をついた。
そんな祐樹の気持ちが希実に伝わったのか、希実は眉を八の字にして祐樹を見ていた。
「伊東も結婚してさらに女に磨きがかかったんじゃないのか」
「そんな上手なこと言って、何にもでませんよ」
微笑みながら希実は羽鳥にビールを注いだ。さすがに女将だ。注ぎ方が板についている。
「いやいや。おべっかで言ってるわけじゃないよ。前からきれいだったけど、いっそうきれいになったって言うか、色っぽくなった。こう言うと、セクハラと言われてしまうかも知れないが、すごく魅力的になってるよ。俺が結婚してなかったら、今夜どうだって口説いてるところだ」
「僕もそう思います。伊東リーダー、きれいになってます」
祐樹の隣に座っている重盛が、頬を赤く染めてボソッと言った。他の人たちもみんな頷いていた。
「みんな、どうしたのよ……もう、からかわないでよ……」
希実は困ったように顔を赤くした。
そんな希実を見て、祐樹は、なるほどと思った。
言われてみれば、確かに希実はきれいになっている。以前より肌艶がよくなり、色気が増している気がする。
もしかすると善一と付き合ったからかも知れない。激しく愛し合ったことでホルモンの分泌が活性化されたのではないだろうか。
そう思うと、希実が褒められても祐樹は素直に嬉しくなれなかった。善一の脂ぎった顔がチラチラと頭の中に浮かんできてしまう。せっかく楽しんでいた心が沈んでいく。
はあー。
祐樹は心の中でため息をついた。
そんな祐樹の気持ちが希実に伝わったのか、希実は眉を八の字にして祐樹を見ていた。