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人妻愛人契約
第2章 三河屋
2時過ぎに、三人は公園を引き上げた。旅館に戻ると、希実は、玄関に愛未を座らせて靴を脱がせながら、「愛未、楽しかったねー」と娘の顔を見上げて微笑んだ。
「うん、楽しかった」
愛未もニコニコしている。
「また、パパに連れてってもらおうねー」
「うん。パパ、約束だよ。また行こうね」
「約束か。いいぞ。指切りげんまんだ」
祐樹も笑いながら愛未と指切りをした。
「女将さん、お電話です」
フロントにいた女性から声がかかった。
「わかりました。事務所でとります。パパ、後はよろしくね」
希実は、急いで事務所に入っていった。祐樹は、もう片方の靴を脱がせてあげると、ちょっと見てて、とフロントの女性に愛未を預け、希実を追いかけた。嫌な予感がする。
「お待たせしました」
受話器をとった希実の表情が、サッとこわばった。力なく何度も、はい、とだけ答えている。そして、大丈夫です、わかりました、と言って電話を切ると、そのまま受話器に手を置いたまま、うなだれてしまった。
「三河屋さんか?」
恐る恐る祐樹が聞くと、希実は頷いた。
「うん、楽しかった」
愛未もニコニコしている。
「また、パパに連れてってもらおうねー」
「うん。パパ、約束だよ。また行こうね」
「約束か。いいぞ。指切りげんまんだ」
祐樹も笑いながら愛未と指切りをした。
「女将さん、お電話です」
フロントにいた女性から声がかかった。
「わかりました。事務所でとります。パパ、後はよろしくね」
希実は、急いで事務所に入っていった。祐樹は、もう片方の靴を脱がせてあげると、ちょっと見てて、とフロントの女性に愛未を預け、希実を追いかけた。嫌な予感がする。
「お待たせしました」
受話器をとった希実の表情が、サッとこわばった。力なく何度も、はい、とだけ答えている。そして、大丈夫です、わかりました、と言って電話を切ると、そのまま受話器に手を置いたまま、うなだれてしまった。
「三河屋さんか?」
恐る恐る祐樹が聞くと、希実は頷いた。