この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人妻愛人契約
第15章 新しい夫婦のかたち
「祐樹さん、希実さんに聞くのは無理だと思います」それまで黙って見ていた沙耶が初めて口を開いた。「ここに来るとき、希実さんは泣きながら、祐樹さんの顔は見たくない、良泉館には帰りたくないって言ってましたから。たぶん今は会ってくれないと思います」

「そんな……。だったら僕はどうやって、希実さんの考えを聞けばいいんだ。こんな大事なこと、一人では勝手に決められない……」

祐樹は頭を抱えた。

そんな祐樹の様子を見て沙耶は口元に薄っすらと笑みを浮かべた。

「そんなに悩むことはありませんよ。旦那さまに聞いてもらえばいいんですから」

「三河屋さんに?」

「そうです。旦那さまが聞いたほうが希実さんの本心を聞けますから、むしろそのほうがいいんです」

「どういうことですか?」

「女ってズルい生き物なんです。夫や恋人から他の人に抱かれたいかって聞かれて、はい、抱かれたいです、なんて答える女はいません。心の中では抱かれたいと思っていても口では嫌って言うんです。そうやって自分に言い訳するんですよ。私は嫌だったのに無理矢理やらされたんだから仕方ないってね。

たぶん希実さんも、祐樹さんから、旦那さまに抱かれたいか、抱かれてもいいかって聞かれたら、嫌って答えると思います。心の底では抱いて欲しくてたまらなくても。

だったら他の人が聞いたほうがいい。本心がわかる。そういうことです」

「なるほど、沙耶の言うとおりかも知れない」

善一は関心したように頷いた。
/346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ