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人妻愛人契約
第15章 新しい夫婦のかたち
「そうはいかないさ。好きな女を気持ちよくしたい、気持ちよくなってる姿を見たいというのは、男の性だからな。簡単に、はい、そうですか、って割り切ることなんてできないんだよ」
善一は、いったん言葉を切ってから続けた。
「それにもう一つあいつにとって不幸だったことがある。俺とお前が抱き合ってる動画を手に入れてしまったことだ。自分には見せたことのない激しい感じ方をしているお前の姿を見てすごく興奮しただろうな。なにせお前は失神までしたんだから」
「それは……」
希実の顔が赤くなった。
「それで目覚めちゃったんだよ、寝取られに。他人に抱かれて気持ちよくなっている妻の姿を見たいっていう歪な欲望に」
「他人に抱かれる妻を見たい? なによ、それ。普通は怒るんじゃないの?」
「それが違うんだ。見ることで興奮するんだよ。お前は知らないかもしれないが、そういう欲望を持ってる男は結構多いんだ。ネットを調べてみればわかる」
「興奮するって……」希実の顔が蒼ざめた。「気持ち悪いこと言わないで。なんで祐樹がそんなふうになるのよ。うそよ。そんなこと」
「うそじゃない。お前だって、お前が俺に抱かれる動画を見ながら、しこしこやってる亭主を見ただろう。あいつ自身が、興奮するって言ったのも聞いたはずだ。それが証拠さ」
希実の顔が悲しそうに歪んだ。今にも泣き出しそうな目をしている。
善一は続けた。
「あいつはお前が気持ちよくなる姿をもっと見たいと思ってる。だから俺はあいつに提案したんだ。新しい愛人契約を結んで、二人でお前をシェアしようって。俺がお前を抱くことで、お前に最高の歓びを与えてやる。深田、お前は、それを好きなだけ見ればいいってな」
「祐樹はなんて返事をしたの? 断ったんでしょう?」
「お前がいいと言うなら、契約を結びたいって言ってた」
「そんな――」
希実の美しい瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
「泣くなよ」善一は希実の隣に移動し、寄り添うように座ると、腕を肩に回した。「最初に言っただろう。あいつはお前を愛してる。愛してるからこそ、俺にお前を抱かせたいんだ。お前に女として最高の歓びを感じてもらいたいんだ。それはわかってやって欲しい」
希実は何も言わなかった。顔を両手で覆って咽び泣いた。
善一は、いったん言葉を切ってから続けた。
「それにもう一つあいつにとって不幸だったことがある。俺とお前が抱き合ってる動画を手に入れてしまったことだ。自分には見せたことのない激しい感じ方をしているお前の姿を見てすごく興奮しただろうな。なにせお前は失神までしたんだから」
「それは……」
希実の顔が赤くなった。
「それで目覚めちゃったんだよ、寝取られに。他人に抱かれて気持ちよくなっている妻の姿を見たいっていう歪な欲望に」
「他人に抱かれる妻を見たい? なによ、それ。普通は怒るんじゃないの?」
「それが違うんだ。見ることで興奮するんだよ。お前は知らないかもしれないが、そういう欲望を持ってる男は結構多いんだ。ネットを調べてみればわかる」
「興奮するって……」希実の顔が蒼ざめた。「気持ち悪いこと言わないで。なんで祐樹がそんなふうになるのよ。うそよ。そんなこと」
「うそじゃない。お前だって、お前が俺に抱かれる動画を見ながら、しこしこやってる亭主を見ただろう。あいつ自身が、興奮するって言ったのも聞いたはずだ。それが証拠さ」
希実の顔が悲しそうに歪んだ。今にも泣き出しそうな目をしている。
善一は続けた。
「あいつはお前が気持ちよくなる姿をもっと見たいと思ってる。だから俺はあいつに提案したんだ。新しい愛人契約を結んで、二人でお前をシェアしようって。俺がお前を抱くことで、お前に最高の歓びを与えてやる。深田、お前は、それを好きなだけ見ればいいってな」
「祐樹はなんて返事をしたの? 断ったんでしょう?」
「お前がいいと言うなら、契約を結びたいって言ってた」
「そんな――」
希実の美しい瞳から大粒の涙が零れ落ちた。
「泣くなよ」善一は希実の隣に移動し、寄り添うように座ると、腕を肩に回した。「最初に言っただろう。あいつはお前を愛してる。愛してるからこそ、俺にお前を抱かせたいんだ。お前に女として最高の歓びを感じてもらいたいんだ。それはわかってやって欲しい」
希実は何も言わなかった。顔を両手で覆って咽び泣いた。