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人妻愛人契約
第15章 新しい夫婦のかたち
よかった――。祐樹はほっと胸を撫で下ろした。ああは言ったものの、やはり希実に善一の子どもを産んで欲しくはない、それが本心だった。でも安心するのはまだ早い。希実にちゃんと生理がこないと。
待たなければならないのがもどかしいが、これだけはどうにもならない。祐樹は、ひとまず様子をみることにした。
「久しぶりにウチの家族風呂に二人で入らない?」
祐樹は、希実の背中に向かって声をかけた。希実が振り返った。目が赤い。
「家族風呂に?」
「うん、さっき予約表を見たんだけど、予約は入ってなかった。今日はお客さんが少ないようだからね」
そう言って、祐樹は微笑んだ。希実は手で涙を拭うと
「……そうね。久しぶりにいいかもね」と言って、微笑み返した。
待たなければならないのがもどかしいが、これだけはどうにもならない。祐樹は、ひとまず様子をみることにした。
「久しぶりにウチの家族風呂に二人で入らない?」
祐樹は、希実の背中に向かって声をかけた。希実が振り返った。目が赤い。
「家族風呂に?」
「うん、さっき予約表を見たんだけど、予約は入ってなかった。今日はお客さんが少ないようだからね」
そう言って、祐樹は微笑んだ。希実は手で涙を拭うと
「……そうね。久しぶりにいいかもね」と言って、微笑み返した。