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人妻愛人契約
第15章 新しい夫婦のかたち
「わかった。難しいけど、あまり考えないで、善一さんに抱かれるように努力する」

「うん、そうして」

希実が頭を祐樹の肩にもたせ掛けてきた。

「ありがとう、祐樹。少し心が楽になった」

「僕もだよ。ちゃんと話せてよかった」

「でも、1つだけ納得できないことがある」

「なに?」

「沙耶さん……」

「沙耶さん?」

希実は頷いた。

「祐樹が沙耶さんとしてるの見て、すごく嫌だった」

「嫉妬したんだ」

希実は頬をほんのり赤く染めて頷いた。

「沙耶さんとしないほうがいい?」

「してもいいけど、沙耶さんのこと、好きにならないでね」

「好きになんてならないよ。なるわけないじゃないか」

「そんなのわからないでしょ。彼女、キミの好みだもの。美人で、華奢で、可愛くて。声だって好きなアニメの主人公に似てて」

「大丈夫。沙耶さんをいくら抱いても好きになることはありません。約束します」

「絶対だよ」

「うん、わかってる」

希実が唇を重ねてきた。祐樹は優しく口を吸った。希実も優しく口を吸い返してくれる。そのまま二人は互いを愛撫するように舌を絡め合った。

希実の手が祐樹の股間に伸びた。

「硬くなってる……」

「うん。さっき希実さんとは一度もできなかったから」

「……入れてくれる?」

「うん。僕も入れたかった……」

祐樹は足をお湯に入れたまま、湯船の縁に腰かけた。希実が祐樹の膝の上に跨り、身体を繋げた。

希実は下腹部を押し付けるように腰を前後に揺すった。子宮口が祐樹の肉棒を擦り上げた。

「気持ちいいよ、希実さん」

祐樹は下から突き上げるように腰を動かした。

「ハァハァ……わたしも気持ちいい」

湯面に小さな波紋が広がっていった。
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