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人妻愛人契約
第17章 冷たい闇
「人?」

「はい。私の趣味の仲間です。5人ほどいましてね。グループでセックスを楽しんでるんです。お互いのパートナーを交換したり、一人の女性をみんなで一緒に愛したりしてね。最初に深田さんたちを連れていった離れがあるでしょう。あそこはそうした趣味の仲間が集まれるように作ったものです。この部屋もそうですけどね」

ククク。善一はいやらしい笑い声を漏らした。

「まさか、その人たちに希実を抱かせようっていうんじゃないでしょうね! そんなのダメです! 絶対ダメです!」

祐樹は怒鳴った。ジャラジャラと鎖が音を立てる。

「まあ、そうでしょうね。でも、想像してみてください。5人の男にかわるがわる犯される希実さんを。すごく興奮すると思いますよ」

「ば、ばかなことを……」

「そんな強がりを言わなくてもいいじゃないですか。ほら、股間のモノがピクピクしてる、身体は正直ですね」

確かに勃起した祐樹の肉棒は期待するように震えていた。

「くっ――」

惨めだった。祐樹は歯ぎしりしながら、顔を横に向けた。

「フフフ。大丈夫です。いきなり5人に抱かせるつもりはありませんから。今日は、そのうちの一人だけ呼びました」

「え、ここに誰か来るんですか?」

祐樹の目が大きく開いた。希実も顔をもたげ、不安そうな表情で善一を見ている。

「ええ、その男に前から希実さんを抱かせる約束をしてましてね」

「そんな――」

祐樹は絶句した。顔が蒼くなった。

「嫌っ! そんなの絶対いやっ! 今すぐこれを解いてっ!」

希実は顔を引きつらせ、身体を激しく揺すった。分娩台のような椅子がギシギシと音をたてる。

「希実、そんなに駄々をこねるなよ」

善一は、口元に卑猥な笑みを浮かると、指でサーッと希実のぱっくり開いた秘裂をなぞった。

「いやあっ」希実は悲鳴を上げた。「お願い、沙耶さん、助けてっ」希実は、眉を八の字にして沙耶を拝むように見た。

「希実さん、諦めて。これから来る方もいいモノをお持ちだから、きっとたくさん気持ちよくなれるわよ」

フフ。沙耶は冷たく微笑んだ。

コン、コン、コン。ドアをノックする音が聞こえてきた。

「来たようだな」善一は嬉しそうな顔をすると、ドアに向かって「入っていいぞ」と言った。
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