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人妻愛人契約
第2章 三河屋
あれから6年、希実は、祐樹だけのものだった。何回身体を合わせたか数え切れないが、祐樹の希実への思いは変わらなかったし、今も祐樹の愛撫にうっとりと目を閉じて、熱い吐息を漏らしている、その姿がたまらなく愛おしかった。

そんな希実が、明日、祐樹だけのものではなくなってしまう。気が狂いそうだった。その場面を想像しただけで、息が詰まり、胸が苦しくなる。

しかし、股間のものは、これまで経験したことがないほど硬くなっていた。痛いほど硬い。祐樹はそんな自分に驚いたが、異様な興奮を抑えることはできなかった。

「入れるよ」

祐樹が言うと、希実は目を閉じたまま頷いた。

祐樹は自分のモノにコンドームを被せると、希実の身体の中に沈めていった。

「ああ――ッ」

希実が、堪えていた息を吐き出すように声を漏らした。

そのまま祐樹は腰を上下に動かした。子どもを産んでから、希実は、奥が一番感じると言っていた。祐樹は優しく突いてやった。

「あ、ああ……」

希実が白い喉をのけ反らせて喘ぎ声をあげた。柔肉がキュッキュッと締め付けてくる。

祐樹は、他に女性経験はなかったが、希実の身体が特別なものであることは、長い結婚生活で身をもってわかっていた。気を抜くと、すぐに果ててしまいそうになる。

しかし、今日はそうはいかない。少しでも長く持たせて、希実を気持ちよくさせてやりたかった。祐樹は下腹部を襲う快感に耐えながら腰を動かした。
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