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人妻愛人契約
第2章 三河屋
希実が、思い出したかのように突然祐樹のほうを向いた。目と目が合った。ニヤッと嫌な笑いを浮かべる。
「沙耶さん、きれいだよね。声も可愛いいし、キミの好みでしょう」
祐樹は、背筋がゾクッとするのを感じた。
「ば、ばかなこと言うなよ」
「ほら、動揺しちゃって。キミは、本当にわかりやすいよね」希実が、指で祐樹の頬を突っついた。「でも、ダメだよ、浮気しちゃ。キミは、わたしのものなんだから。わたしの大切な旦那さまなんだからね」
希実は、祐樹の首に腕を回して抱きついてきた。湯舟の淵から、お湯が勢いよくこぼれていく。
「お、おい、希実さん……」
とまどう祐樹の耳元に、希実は口を寄せた。
「ごめんね。わたしは、これから浮気するっていうのに、わがままなこと言って。でも、わたし、怖いんだ。祐樹が、あいつに抱かれたわたしに愛想つかして、出ていっちゃいそうで」
祐樹は、希実の腰に腕を回して抱き寄せた。
「大丈夫だよ。愛想なんかつかさないし、出て行かないから。沙耶さんと浮気もしない。希実さんの傍にいる。ずっといるから」
「その言葉、信じるからね」
「ああ、いいとも。それに希実さんがするのは浮気じゃないだろ」
「ん? どういうこと?」
「浮気っていうのは、心が他の人のところに行ってしまうことを言うんだ。でも、希実さんの心はここにある。僕のところにいる。だから浮気なんかじゃないんだよ」
「……ありがとう、祐樹。そう言ってくれると助かる」
そのまま二人は口づけを交わした。ゆっくりと舌と舌を絡め合う。
「沙耶さん、きれいだよね。声も可愛いいし、キミの好みでしょう」
祐樹は、背筋がゾクッとするのを感じた。
「ば、ばかなこと言うなよ」
「ほら、動揺しちゃって。キミは、本当にわかりやすいよね」希実が、指で祐樹の頬を突っついた。「でも、ダメだよ、浮気しちゃ。キミは、わたしのものなんだから。わたしの大切な旦那さまなんだからね」
希実は、祐樹の首に腕を回して抱きついてきた。湯舟の淵から、お湯が勢いよくこぼれていく。
「お、おい、希実さん……」
とまどう祐樹の耳元に、希実は口を寄せた。
「ごめんね。わたしは、これから浮気するっていうのに、わがままなこと言って。でも、わたし、怖いんだ。祐樹が、あいつに抱かれたわたしに愛想つかして、出ていっちゃいそうで」
祐樹は、希実の腰に腕を回して抱き寄せた。
「大丈夫だよ。愛想なんかつかさないし、出て行かないから。沙耶さんと浮気もしない。希実さんの傍にいる。ずっといるから」
「その言葉、信じるからね」
「ああ、いいとも。それに希実さんがするのは浮気じゃないだろ」
「ん? どういうこと?」
「浮気っていうのは、心が他の人のところに行ってしまうことを言うんだ。でも、希実さんの心はここにある。僕のところにいる。だから浮気なんかじゃないんだよ」
「……ありがとう、祐樹。そう言ってくれると助かる」
そのまま二人は口づけを交わした。ゆっくりと舌と舌を絡め合う。