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人妻愛人契約
第3章 初めての夜
電話の音で目が覚めた。いつの間にか眠ってしまったようだ。窓から陽が差している。時計を見ると、6時を過ぎたところだった。
「もしもし」
電話に出ると、
「祐樹?」
希実の声が聞こえた。祐樹は、跳ね起きた。
「希実さん?」
「うん、起こしちゃった?」
「いや、ちょうど起きたところ」
「そうか、早起きだね」
「まあね」
「これから、そっちに戻るんだけど、わたし、部屋の鍵、持ってないから、祐樹が寝てたら入れないでしょう。だから電話したんだ」
「そうか」
「それと三河屋さんがね。朝ごはん、一緒に食べましょうって。時間は……7時でいいかな?」
「僕はいいけど」
「じゃあ、それでいいって伝えておく。じゃあね」
電話が切れた。いつもと変わらない希実の声に祐樹は少し安堵した。
ようやく希実が戻ってくる!
祐樹は、顔ぐらい洗おうと立ち上がった。見ると、昨夜、沙耶が脱いでいった桔梗柄の浴衣が部屋に残っている。こんなものを希実に見せられない。誤解されたら困る。祐樹は、拾って丸めると、とりあえず洗面所に持っていき、洗面台の下に置いた。
鏡を見ると、目の下に大きな隈ができていた。ひどい顔だ。祐樹は、水を一番冷たくして、顔を洗った。
「もしもし」
電話に出ると、
「祐樹?」
希実の声が聞こえた。祐樹は、跳ね起きた。
「希実さん?」
「うん、起こしちゃった?」
「いや、ちょうど起きたところ」
「そうか、早起きだね」
「まあね」
「これから、そっちに戻るんだけど、わたし、部屋の鍵、持ってないから、祐樹が寝てたら入れないでしょう。だから電話したんだ」
「そうか」
「それと三河屋さんがね。朝ごはん、一緒に食べましょうって。時間は……7時でいいかな?」
「僕はいいけど」
「じゃあ、それでいいって伝えておく。じゃあね」
電話が切れた。いつもと変わらない希実の声に祐樹は少し安堵した。
ようやく希実が戻ってくる!
祐樹は、顔ぐらい洗おうと立ち上がった。見ると、昨夜、沙耶が脱いでいった桔梗柄の浴衣が部屋に残っている。こんなものを希実に見せられない。誤解されたら困る。祐樹は、拾って丸めると、とりあえず洗面所に持っていき、洗面台の下に置いた。
鏡を見ると、目の下に大きな隈ができていた。ひどい顔だ。祐樹は、水を一番冷たくして、顔を洗った。