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人妻愛人契約
第1章 10億の借金
「これから、どうしようか」
天井を見つめたまま希実が呟いた。
「コスプレでもしてみたら」祐樹がボソッと答えた。「イベントをやって人を集めると言えば、お金を貸してくれる人も出てくるんじゃないかな」
ルックスがいいことに加え、スタイル抜群の希実は、かつてエルメスという名で活躍したコスプレイヤーだった。コミケでは、ゲームのキャラクターに扮し、セクシーな衣装を身に着けた希実が登場すると、全員のカメラが、我こそは、と希実のところに集まった。
そのことを希実は周りに隠していたが、アニオタだった祐樹は、あることがきっかけで偶然知ってしまい、工作が得意だったので希実のためにコスプレ用の小道具をつくってあげた。それがきっかけで交際が始まり、ついに結婚まで行きつくことができた。
「コスプレねぇ。それも考えたことはあるけど、素人のわたしがイベントをやっても、せいぜい100万円稼ぐのが限界だと思う。下手すれば借金が増えちゃう。難しいわ」
「それはそうか」
二人は同時にため息をついた。
天井を見つめたまま希実が呟いた。
「コスプレでもしてみたら」祐樹がボソッと答えた。「イベントをやって人を集めると言えば、お金を貸してくれる人も出てくるんじゃないかな」
ルックスがいいことに加え、スタイル抜群の希実は、かつてエルメスという名で活躍したコスプレイヤーだった。コミケでは、ゲームのキャラクターに扮し、セクシーな衣装を身に着けた希実が登場すると、全員のカメラが、我こそは、と希実のところに集まった。
そのことを希実は周りに隠していたが、アニオタだった祐樹は、あることがきっかけで偶然知ってしまい、工作が得意だったので希実のためにコスプレ用の小道具をつくってあげた。それがきっかけで交際が始まり、ついに結婚まで行きつくことができた。
「コスプレねぇ。それも考えたことはあるけど、素人のわたしがイベントをやっても、せいぜい100万円稼ぐのが限界だと思う。下手すれば借金が増えちゃう。難しいわ」
「それはそうか」
二人は同時にため息をついた。