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人妻愛人契約
第5章 移りゆく季節の中で~秋、素足の魔女
夕方、イベントが終わると、希実は祐樹に愛未を預け、後片付けのために旅館組合の事務所に戻っていった。
「ご飯までに戻ってくるから」
そう言って出掛けていったが、7時を回っても希実は帰ってこなかった。愛未もお腹を空かしてる。しかたなく祐樹は愛未と一緒に先に夕飯を取ることにした。
ちょうど食べ終わった頃、電話が鳴った。出ると、善一だった。
「徳本ですが、希実さんはいますか? スマホにかけても出ないものですから」
「あ、三河屋さんですか。希実は、ハロウィンの片付けで旅館組合の事務所に行って、まだ帰ってきてないですけど」
「え、まだ片付けをやってるんですか。それは申し訳ないな……」
はぁはぁはぁ、喘息の発作が出ているのか、善一は息を切らしながら言った。
「三河屋さん、またお身体の具合が悪いんですか?」
「そうなんですよ。ここのところ朝晩冷えるでしょう。それで昨日からちょっと……。そんなもんで、今日も一足先に帰らせてもらった次第です」
「そうですか。どうぞお大事になさってください」
「ありがとうございます」
はぁはぁはぁ、善一の息だけが聞こえてくる。
「ご飯までに戻ってくるから」
そう言って出掛けていったが、7時を回っても希実は帰ってこなかった。愛未もお腹を空かしてる。しかたなく祐樹は愛未と一緒に先に夕飯を取ることにした。
ちょうど食べ終わった頃、電話が鳴った。出ると、善一だった。
「徳本ですが、希実さんはいますか? スマホにかけても出ないものですから」
「あ、三河屋さんですか。希実は、ハロウィンの片付けで旅館組合の事務所に行って、まだ帰ってきてないですけど」
「え、まだ片付けをやってるんですか。それは申し訳ないな……」
はぁはぁはぁ、喘息の発作が出ているのか、善一は息を切らしながら言った。
「三河屋さん、またお身体の具合が悪いんですか?」
「そうなんですよ。ここのところ朝晩冷えるでしょう。それで昨日からちょっと……。そんなもんで、今日も一足先に帰らせてもらった次第です」
「そうですか。どうぞお大事になさってください」
「ありがとうございます」
はぁはぁはぁ、善一の息だけが聞こえてくる。