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絶対に許さないからね
第14章 許したわけじゃないからね
 駅についても、どう誘えばいいのか、
全然思いつかなかった。
ええい、細かい策略を練るのは性に合わない。
ここは思い切って力業で行こう。

 スマホを出して、実家に電話をかける。
やはり母にも携帯電話を持ってもらわないと不便だ。
もう使わないから、
と言ってずいぶん前に契約解除してしまったのだ。

 電話はすぐに繋がった。

「はい、牧原です」

「わたし」

「え、美香ちゃん? どうしたの?」

「今、近くにいるの。
出掛けるから用意しておいて。
十五分後に迎えにいくから」

 有無を言わさぬ勢いで言い、
返事を待たずに電話を切った。
少し時間を潰してから、タクシーを拾う。
運転手さんに墓地の所在地を告げ、
先に実家に寄って欲しい旨を伝えた。
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