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絶対に許さないからね
第16章 絶対に許さないからね
 ああ、どうしてこんなにほっとするんだろう。
うちの中に銀ちゃんがいるってだけで、
わたしはこんなにもうきうきしている。
ご飯作るのもどっちかと言えば苦手なほうなのに、
シャワーから出てきた銀ちゃんが、
首にタオルを巻いたままリラックスしていると、
もうそれだけで嬉しくて自然と鼻歌が出てくる。
ネギを刻んでおろししょうがをのせて冷奴お待ち!

「お、嬉しいな。冷奴、今年初めてだよ」

「それ食べながら待っててね。
もうちょっとでご飯炊けるよ。
銀ちゃんの好きな鶏ごぼう釜飯だよ」

 あとは豚肉を茹でてざるで冷まして、
オクラのツナマヨ和え、
なすとししとうの煮浸し。
そういえば冷蔵庫に、
昨日の残りものだけどひじきの煮物もあるな。

「いや、待ってるよ。
手伝うって言うべきなんだろうけど、
邪魔にしかならんしな」

「いいのいいの、もうちょっとだし、
先に食べてて。
急だったからなにも買ってきてないし、
たいしたものできないけど」
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