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第16章 絶対に許さないからね

「ああ、お姉さん、すごい」

　銀ちゃんの声を聞き、
わたしは、あ、と思う。
銀ちゃん、童貞って設定だったな。
すまん、あっさり奪ってしまったぞ。
でも仕方がないね。
もうそれどころじゃないからね。

　動かなくてもじわじわ快感がひろがっていく。
銀ちゃんにキスをする。
わたちのえっちなにおいのするくちびる。
銀ちゃんと舌を絡ませて、
銀ちゃんがわたしをいっぱいに満たしていて、
わたしは幸福に震えている。

「動く、ね……」

　わたしは言い、ゆっくり腰を動かせる。
銀ちゃんが出たり入ったりして、
腰の疼きがどんどん強くなっていく。
セックスってどうしてこんなに楽しいのだろう。
どうしてこんなに、幸せになれるのだろう。
繋がったところがきゅんきゅんする。
銀ちゃんの手を取り、指を絡ませながら、
息が苦しくなるほどキスを続ける。