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絶対に許さないからね
第5章 自分だけの世界
電車は空いていたけど、
あまりエアコンが効いてなくて、
詩子の太ももが正直に言うと暑苦しかった。
でも、いつまでこうやってくっついてきてくれるだろうと思うと、
離れてしまうのはもったいない。
詩子はオーロについての感想をしゃべり続けている。
かわいい詩子。
だれも見ていなければ肩を抱き寄せたいくらいだ。
「ねえ、おばあちゃんって、
いつもあんな感じなの?」
いきなり詩子の話がオーロから母に変わって、
動揺が顔に出そうになって慌てた。
「あんな感じって?」
「なんて言うか、
ひとを寄せつけないって言うか、
自分だけの世界があって、
そこに閉じこもってるって感じ?」
思わず詩子の顔をまじまじと見た。
最近の詩子は、時々鋭い。
こっちが驚かされてしまうくらいに。
「そう?」
わたしはすっとぼける。
あまりエアコンが効いてなくて、
詩子の太ももが正直に言うと暑苦しかった。
でも、いつまでこうやってくっついてきてくれるだろうと思うと、
離れてしまうのはもったいない。
詩子はオーロについての感想をしゃべり続けている。
かわいい詩子。
だれも見ていなければ肩を抱き寄せたいくらいだ。
「ねえ、おばあちゃんって、
いつもあんな感じなの?」
いきなり詩子の話がオーロから母に変わって、
動揺が顔に出そうになって慌てた。
「あんな感じって?」
「なんて言うか、
ひとを寄せつけないって言うか、
自分だけの世界があって、
そこに閉じこもってるって感じ?」
思わず詩子の顔をまじまじと見た。
最近の詩子は、時々鋭い。
こっちが驚かされてしまうくらいに。
「そう?」
わたしはすっとぼける。