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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第1章 お天気ねえさん

「先ほど申しましたように
通常のCMでは弊社の特徴を表現できないのですよ。
だから、今後も今朝のようにゲリラで弊社のセクシーランジェリーを一瞬でもいいので放送していただきたい!」

てっきり叱り飛ばされるのかと覚悟していただけに、話の方向性が違うことに木ノ下は戸惑った。

いや、隣に座っている圭子には
さっぱり何の事か話が全く見えていなかった。

「あの…ゲリラ放送とか、下着って何の事ですか?」

「なんだ?君は承知であの服装をしていたのじゃなかったのかね?」

「君の股間のアップが茶の間に流れたんだよ!」

編成局長と制作部長に教えられて
ようやく話の全貌が見えた。

「そ、そんなあ!
私、ショーツが映されるって聞いてませんでしたし、これからも映してもらいたいとは思いません!!」

「まあそう言うよね、普通はね…」

「編成局長、それなりに華のある女性を雇うというのはどうでしょうか?」

せっかく降ってわいたスポンサー料の増額を手放すわけにはいかないと上層部はそのように結論づけたようだ。

「申し訳ないが…
彼女でなければ増額の話は無かったことにしましょう」

こちらは忙しいのだ。
結論を早くだしたまえとばかりに浅香は立ち上がった。

「わかりました!私どもが是が非でも彼女を説得します!」

帰らないで下さいとばかりに
葉山は浅香の腕にしがみついた。

「あなた方が説得させようとすると
パワハラにもなりかねません、
そこで、この件は私から彼女にじっくりと話をさせていただけませんか?」

そう言うことでしたら、どうぞどうぞと
圭子を浅香に差し出す仕草をした。


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