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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第1章 お天気ねえさん
その後、圭子は乗り気ではなかったが、
是非とも私の話を聞いてほしいと
一流ホテルのラウンジに呼び出された。
「昼間っからお酒という訳にはいきませんからね」
圭子の目の前にコーヒーが差し出された。
チラリとメニュー表を見て
コーヒーが1,000円もするんだと目が飛び出そうになった。
「どうぞ、冷めないうちに…」
浅香に勧められて圭子はコーヒーを一口だけ口に運んだ。
1,000円もするんだから、よほど美味しいのかと思ったが、こういっては悪いがコンビニのコーヒーの方が美味しいと感じた。
「どうです?先ほどの件、考えてみてくれませんか?」
「女性なら誰でも下着姿を映されて喜ばないと思いますけど…
それに…どうして私なんですか?
局長や部長が仰っていたように、そういうモデルを雇った方が御社にもよろしいかと思います」
「君はわかっていないねえ…
確かにセクシーモデルを使えば話は早い。
だが、購入してもらいたいのは女性なんだ
セクシーモデルの画(え)が流れても喜ぶのは男性視聴者だけだろ?」
「でも、私って…
見ていただければわかると思いますけど
いたって平凡な女ですし…」
「そう!そこだよ!
そんな平凡な女性であろうとも
弊社の下着で輝く女になるっていうのをアピールしたいんだよ!」
誉められているのか貶されているのか
よくわからなくて複雑な気持ちになった。