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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第9章 夫人会の帰りにて
ごめんなさい…
そんな気分になれないのよと
拒みたいのに拒めない。
「瑠璃子はん、旦那さんとセックスしてはる?」
「ええ…はい、恥ずかしいけれど、こんな年増になってもセックスが好きだから…」
「旦那さんの事を愛してるし、感じさせてくれるからセックスが嬉しいんやわ」
「ええ…その通りです」
「だけど、ふと、旦那さんの体から別の女の匂いがせえへん?
ああ、この人は違う女を抱いてきはったんやわって…
うち、旦那に抱かれながらそんなことを考えてしまうねん。
うちと違う女の体の上に覆い被さって腰を振る姿を想像してしまうんよね…現実なのか夢なのかもわからない幻覚みたいなものかしら」
「それあります、あたしにも…そんな夢を見るんです。
悔しいと思いますし、私のどこがいけないんだろうって落ち込みますし…」
「ふふ…うちとおんなじやわ…」
今日子に腕枕をされて
グッと体を引き寄せられる。
ツンっと腋の独特な香りがとても悩ましい。
おもわず顎先をわずかに上げて目を閉じる瑠璃子。
そう、知らず知らずのうちに今日子にキスをせがんでいた。
長い睫毛が愛液に濡れるように輝いていて、
性欲がそうさせるのか小鼻がひくひく蠢いている。
「可愛いおす…いい子よ瑠璃子…」
唇が重なった…
今日子の手が惜しげもなく晒される腿の間へと滑り込む…
瑠璃子は股を開いて従順に応じながら、
寒くはないのにブルブルと小刻みに震えていた。
「今日子さん、シャワーさせて…」
「そやね、一緒に入りましょか?」
「はい…恥ずかしいけど、なんだか嬉しい…
体はクタクタなのに無性に人肌が恋しくなってるの…」
瑠璃子の白い肌が上気して桜色に染まって行く。
『この子、落ちたわね…』
男では得られない喜びを教えてあげるわと、
今日子の手は優しく瑠璃子の脇腹を撫で上げた。