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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第10章 グラビアデビュー
「はぁ~…いやになっちゃう…」
膝まで降ろしていた下着というには小さすぎるTバックを戻すと、
まるで濡れタオルを股間に押し当てたような冷たさが不快だった。
こんなにも濡らしてしまったなんて…
始めての性玩具にメロメロにされた自分の体が恨めしかった。
トイレから出るとMCを務めていた局アナの男性が
廊下で仁王立ちしていた。
「す、すいません!すぐにスタジオに戻ります!」
「もうとっくに放送は終わったよ」
口調からしてかなり立腹しているのがわかる。
「よくも放送に穴を空けてくれたな!」
いつもお出かけ情報を伝える柔和な口調とは裏腹に
鬼の形相で圭子の首もとに手をかけてきた。
「あんたはお遊びのバイト感覚だろうけど、
僕にしてみれば数少ないMCの仕事なんだよ!
ここで成功してゴールデンに呼んでもらえることをひそかに狙っていたのに、すべて台無しにしてくれたな!」
そのまま拉致されるかのように
圭子は男子トイレの個室に連れ込まれた。
「いつもお前の衣装にはヘドが出る思いだったんだよ!
股間をチャラチャラ見せやがって!
どうせ、顔が売れたらAVにでも鞍替えするつもりなんだろ!」
少しばかり顔とスタイルがいいと思いやがって
よくも俺の職場を汚してくれたな!
そんなに男に媚びを売りたきゃ俺が買ってやるさ!
そんなことを喚きながら
局アナの男は圭子の胸を揉んできた。
全然タイプでもない男に胸を揉まれても気持ちいいとは思わない。
それに、男子トイレの個室でこんなことをされるなんて犯罪そのものだと圭子は彼から逃れるために暴れた。