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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第10章 グラビアデビュー

撮影当日、石垣島の空港に降り立った一行は
ワゴンのレンタカーで浅香の別荘へと向かった。

「まだ海に入るには早いけど
目の前はプライベートビーチだから水着撮影も出来ますよ」

浅香の提案に撮影隊は色めき立った。

「そりゃあ、いい。せっかく石垣島まで来たんだから、水着姿もバッチリ撮りましょう」

最初はベッドでの水着撮影を企画していたが、
プライベートビーチならば周囲の目を気にせず撮影できると撮影隊のリーダーは喜んだ。

そうこうしているうちに
レンタカーはどんどんと僻地へ向かい
辺りには民家もないようなところだが
急に目の前が開けてお城のような建物が目に飛び込んできた。

「もしかして…あれが別荘?」

小さいホテルを丸ごと買い取ったんですよ。

驚く撮影隊に対して
小さな別荘で申し訳ないと
浅香ははにかんだが、これが小さいという感覚に付いていけそうもなかった。

「部屋は25部屋あるんで、好きな部屋を使ってください」

タコ部屋でごろ寝を覚悟していた一行は
一人に一室を与えられて大喜びだ。

「これはナイスな写真が撮れそうだ!」

到着して早々に
圭子は超ミニのスカートを履かされて
ショーツが丸見えのショットを何枚も撮られた。

「明日は朝から水着撮影だから
今夜は裸で寝るようにね」

カメラマンからそう言われて圭子は驚いた。

「裸で?どうしてですか?」

「だって、下着の跡が残っちゃうじゃん」

そんなことは常識だよとばかりに言いながら
「風邪引かないようにね」と優しい言葉も掛けてくれた。

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