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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第10章 グラビアデビュー

「幸恵さん…こんなことを言っては失礼だろうけど、あなた、今朝のお肌が艶々ですね」

昨夜とはうって変わって肌年齢が一回りも若くなっていると感激してくれた。

セックスをすると肌艶が良くなると言うのは
あながち嘘じゃないのねと
昨夜、浅香に抱いてもらえたことでお肌に相乗効果がもたらされたのだわと幸恵は妖しく微笑んだ。

しかも、上質なタンパク質である精液を体内に取り入れたのだからお肌がピチピチしているのを自分でもわかっていた。

「どうです?今度、熟女モノのグラビアでも撮影させてもらえませんか?」

冗談か本気か知らないけれど
カメラマンの男は幸恵の体に興味がありそうに口説いた。

「そうだな、今度、出版社にあなたをモデルにしてグラビアを撮らせてくださいと掛け合ってみようかな」

撮影隊のリーダーも年増の色気に興味を持って
幸恵のデコルテを鼻の下を伸ばして見つめながらそう言った。

「なんだい、朝から楽しそうですね」

素っ裸にガウンだけを身に纏った浅香が
ボリボリと頭を掻きながら腫れぼったい眼(まなこ)をしながらゆっくりと階段を降りてきた。

「あ、おはようございます
いえね、今度は幸恵さんをモデルにしてグラビアを撮りたいなぁなんて話していたんですよ」

「君たちも抜け目がないね
幸恵なら僕のお墨付きだよ
彼女、年増だけどいい体をしてるんですから」

「まるでヌードを見たことがあるような言いぐさですね」

「まあね、何度も幸恵とは混浴しているからね」

「混浴?!」

「いやですわ、そんなエッチなことではありませんわ、メイドとしてお背中を流させていただいただけですから、皆さんがお考えのようないやらしい関係ではございませんのよ」

「それなら、今夜にでも俺の背中を流してもらいたいものだな」

すかさずカメラマンがモーションをかけてきたが
「何バカなことを言っているんですか、今夜には帰京しなきゃいけないんですからね」と
浅香は幸恵を横取りされてたまるものかと
口説いてきたカメラマンに釘を刺した。

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