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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第1章 お天気ねえさん

「だ、大丈夫ですか?」

浅香は慌てて圭子を起こそうと
ベッドに飛び乗ったが
意外とクッション性の良いベッドなので
彼もまたバランスを崩して倒れ込む。
それも圭子の体の上に…
心ならずとも体を重ねて抱き合うような体勢に…

「わかっているんです
僕を誘っているんでしょ?」

「そ、そんなつもりは…」

「僕に気に入られているうちが華だよ
決して君には損はさせないさ
なんたって僕は弊社の次期社長だからね」

「次期社長?」

「なんだい、知らずに僕に近づいたのかい?
僕はエロエロランジェリーの社長の息子さ
親父が引退したら後を継ぐのさ」

てっきり、次期社長とお近づきになりたいと
僕にすんなり着いてきたのかと思っていたけどね

どうやら、次期社長となる浅香は
興奮してきたのか圭子のうなじに唇を這わさせながら
「悪いようにはしないからね」と
股間を膨らませながらそう言った。

『ひぇ~っ!
私、次期社長となる男に土下座までさせちゃった!!』

浅香が進んで土下座したとはいえ、
ここで拒むとテレビ局に「お宅の派遣社員は僕に土下座を強要させたんだよ」と逆恨みのように告げ口をされるのが怖かった。

アナウンサーを志す圭子にとって
派遣であろうと、安月給であろうと、
早朝のつまらない番組であろうと、
こうしてしがみついているのは
コネクションの網を張って、
いつかはアナウンサーとして登用させてもらえるのではないかと淡い期待を抱いているからだ。





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