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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第12章 嵐の夜
まだ非常用バッテリーが作動しないその頃、
圭子は三階の向かいの部屋のカメラマン助手の部屋へ真っ暗な中を手探りで訪ねていた。
「ねえ、スマホの充電バッテリーを持っていない?」
停電になってしまい
ネットも繋がらない状況だと
スマホゲームで時間を潰すしか仕方なかったのだけど、あまりにも夢中になりすぎてスマホの充電が切れかかってしまっていた。
「スマホの充電が切れちゃったんですか?
弱ったなあ…
今の日本ではどこでも充電が出来るので
荷物になるからと予備バッテリーを東京に置いてきてしまったんですよ」
僕も充電が残りわずかなので
不安に思っていたところなんです
暗がりで見えないけれど
申し訳なさそうに彼がペコリと頭を下げる気配を圭子は感じた。
『素直で実直な子だわ…』
圭子の脳裏にレフ板を掲げながら勃起していた純朴な青年の姿を思い出していた。
「君さあ…
大浴場で私の撮影を見ながら勃起していたよね?」
「あ、あれは…」
「知らばっくれなくてもいいの
私、まともにあなたのおちんちんを見ちゃったんだから」
「す、すいません…
だけど、勃起させるなっていうのが無理なんですよ
僕の角度からは…その…あなたの股間のアレがまともに見えちゃっていたんですから」
「やっぱりね…そうだろうと思っていたわ
で…どう?…私のアソコ…綺麗だった?」
暗がりでお互いの顔は見れないけれど
呼吸音の乱れから、お互いに興奮してきているのを嫌でも感じていた。