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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第12章 嵐の夜
「綺麗かどうかと言われたら…
よくわかんなかったです」
「えっ?」
本人を前にしてよくそんなことが言えるもんだわと
ここは嘘でも「綺麗でした」と言って欲しかった。
「だってその…ビラビラが閉じていたし…
中まで丸見えになっていなかったものですから
あ、ビラビラはどうかと言われているのなら…
そりゃあもう綺麗でした!
あんなピンク色のビラビラを見たのは生まれて初めてでしたし」
「うふふ、ありがとう」
誉めてくれて嬉しいわと
暗がりの中、手探りで彼を捕まえると
「誉めてくれたお礼よ」とチュッとキスをした。
いや、スマートに唇を奪ってあげたかったのだけれど、なにぶん暗闇なので圭子の唇は彼の鼻先を襲っただけだった。
「く、唇は…もう少し下です…」
あらっ?唇に接吻のおねだり?
調子に乗るんじゃないわよ!
ムッとしながらも
「いいわ、ちゃんとキスしてあげる」と
舌を伸ばして彼の鼻先からゆっくり下降して
唇を確認するとペロペロと唇を舐めたあと
ぶちゅ~っと唇を重ねてあげた。
「う、嬉しいです!
女の人とキスするの本当に久しぶりなもので」
「あら?ということは私がファーストキスを奪った訳じゃないのね」
「まあ、ファーストキスみたいなものですけどね
なんたって僕の唇を一番最初に奪ったのは風俗の女性でしたから」
「そうなんだ…
もしかして筆下ろしも、その風俗の女性に?」
「ええ、成人式が終わってから
友人たちとチ○ポも大人にしてやろうぜと
赤線崩れのヤらせてくれるそんな店に行ったのが最初で最後でしたから」
「それじゃ…まだ童貞みたいなものじゃない」
「そうですね…厳密に言えば童貞とも言えますね
なんたった訳もわからないうちにチ○ポをアソコに入れられて、あっという間に終わったから」
やばっ!バカ正直に白状しちまいましたよ
エヘヘと笑いながら「もう一回キスしてもらっていいですか?」と男の子は圭子にしがみついてきた。