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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第12章 嵐の夜
バーボンを数杯呑んだところで
浅香の意識が朦朧としてきた。
『おかしい…
俺って、こんなにアルコールに弱かったっけ?』
めまいがして体に力が入らない。
「どうしました?大丈夫ですか?」
「いや、すいません
やはり気楽な見学者を気取ってみても
体はそれなりに疲れていたようです
すいません、この辺でお開きにして休ませてもらいます」
部屋へ戻ろうとしたが
足元がどうにもおぼつかない。
「大丈夫ですか?
ほら、肩を貸してあげますよ」
「本当に何から何まですいません」
肩を借りて歩くというよりは
半ば引きずられるようにしてダイニングを後にした。
少しばかり意識が飛んでしまったようだ。
気付くと浅香はベッドに横になっていた。
だが、回りを見渡すと
自分の部屋とは微妙に造りが違う。
『ここは?』
「おや?気付きましたか?
案外と薬には強い体質のようですね」
声のする方向に顔を向けたいのに
体が思うように動かない。
「睡眠薬と筋弛緩剤をバーボンに混ぜてあなたに飲ませました」
『くすり?』
「だって、そうでもしなきゃ私の思い通りにさせてもらえそうもなかったですからね」
リーダーは、そう言いながら掛け布団を一気に引き剥がした。
肌寒さを感じた。
それもそのはず、浅香は素っ裸にされていたのだ。
「一生懸命お仕事をしましたからね
これぐらいのご褒美はいただかないとね」
リーダーは浅香のベッドの足元からベッドに乗ってきて、事もあろうか浅香のペニスに手を伸ばして来た。
『ちょ、ちょっと待て!何をする気だ!』
彼を蹴飛ばしてやりたいのに
微かに足が動くだけで力が入らなかった。