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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第13章 帰京

飛行機に乗り込んで
隣の席にはてっきり浅香が座ってくるものだと思っていたら「席を変わってくれと浅香さんに言われましてね」とカメラマンの助手が嬉しそうに隣に座ってきた。

「席を変わってくれと言われたの?」

では、浅香は誰と隣り合わせに座っているのかと
後ろを振り向くと、機内の最後尾の席で浅香は撮影隊のリーダーと二人並んで仲良く談笑していた。
圭子としては少しガッカリしたけれど、
今回の撮影での反省点などを話しがあるのだろうと不審には思わなかった。
それに、昨夜の嵐の夜にベッドを共にした彼と、こうして隣り合わせで座ることに異論はなかった。

「やっぱり浅香さんと並んで座る方が良かったですか?」

圭子が戸惑った顔をしたので
彼は圭子に嫌われてしまったのかと感じたようだ。

「ううん、そんなことない
あなたが傍に来てくれて嬉しいわ」

本当よ、大好きになっちゃったんだからと
圭子は躊躇(ためら)わずに彼の手を取ってしっかりと握ってあげた。

一方、最後尾に陣取った浅香に対して
撮影隊のリーダーは「いいんですか?彼女を放ったらかしにして」とチラチラとこちらの様子を伺う圭子に『きっと浅香と座りたかったんだろうな』と気を使った。

「いいんですよ
彼女はもう僕の元から巣だって独り立ちするみたいだから」

それに、君とのこれからの事もじっくりと話したいからと浅香は意味深に微笑んで男の太ももを撫でた。

「ダメですよ、こんなところで…」

撮影隊のリーダーはCAに「すいません、膝掛けをお借りできますか?」と膝掛けを持ってこさせると
それで二人の腰の辺りを覆い隠して
「これで気兼ねなく触れますよ」と
膝掛けの中に手を潜り込ませて浅香のイチモツを握りしめた。
「なるほど、これならバレませんね」と
浅香は同じように手を潜り込ませて同じように彼のペニスを握った。

周りの目さえ気にならなければ
思わず二人は口づけをしたい衝動にかられていた。

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