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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第2章 男にしてあげる♪
「ちが、違うのよ…」
今まで付き合ってきた男とは
全く別の生き物のような気がする。
『童貞って、こんなにも面倒くさいのかしら?』
あまりの純粋培養に
これだと女性とのお付き合いなんて無理だわと
純粋すぎるがゆえに、少々かわいそうになってくる。
甘い抱擁や、甘い愛撫を求めてはダメよね…
圭子は気を取り直して
彼にリードしてもらうことをあきらめた。
全てにおいて自分が主体となって
筆下ろしをすることだけに専念することに切り替えた。
「私に任せてと言ったものね
じゃあ、全部、私が教えてあげる」
自分がリードしてやるのだと決めると
何だかバージンをいただくジゴロになった気分が沸き起こり、
それはそれで圭子を興奮させてくれた。
「はい、じゃあ、ベッドにいきましょ」
ゆっくりと浅香の胸を押してベッドに座らせてあげた。
「あの…脱がなくていいんですか?」
彼に脱げと言ったら、
きっと風呂に入る前のように淡々と脱衣するに決まっている。
「脱がせてあげるから…」
スーツのジャケットに手をかけながら
それが既製品ではなく、オーダースーツだとわかった。
ウール100%なのだろうか?
とても手触りがいい。
上質なスーツだから
そのままベッドの下に脱ぎ散らかすわけにはいかない。
ジャケットとズボンを脱がせて丁寧にハンガーにかけてあげる。
『これじゃ、ソープ嬢よね』
スーツをハンガーに掛けながら
可笑しくなってクスクスと独りで笑いだしてしまう。