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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第15章 青天の霹靂
「あんた何?ここで働らこうと面接に来たの?」
ド派手な女性が圭子の頭のてっぺんから足の爪先まで舐めるようにジロジロと見ながらそう言った。
そしてどこにでもいるような平凡な女だと確認して自分の贔屓客を横取りされないと確証を持つと
「まあ、せいぜい頑張りなさいな」と圭子をマネージャー室まで案内してくれた。
コンコン…
マネージャー室のドアをノックすると
室内からは「誰?」と訪問を怪しむ声が返ってきた。
「すいません…
面接をお願いしていた下村圭子と申します」
そのように申し出ると
ドアがいきなり開いて
「そっだったね、面接するって約束してたよね~」と、先ほどの低音で威圧感たっぷりの声とは打って変わって猫なで声で圭子を「さ、中に入って」と手招きしてくれた。
「どうしたの?働きたいんでしょ?
だからこうして面接に来たんだよね?」
躊躇して一歩を踏み出せずにいる圭子の肩を抱いて
マネージャーの男は圭子を無理やり室内に引きずり込んだ。
「震えているじゃん
どうしたの?緊張している?
恥ずかしがらなくてもいいんですよ
ソープだって立派な女性の仕事なんだから
いや、そんじょそこらのOLよりも体を張って男性を喜ばせるんだから俺たち男からしてみれば尊い職業だと思うよ」
ささ、突っ立っていないで座りなよと
圭子の両肩に手を置いて無理やりソファーに座らせた。
「浩の紹介だって?
あいつ、君みたいな綺麗な彼女がいたんだねえ」
マネージャーの男はペットボトルのお茶を
テーブルに置きながら
さりげなく圭子の胸元を覗き込んだ。