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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第15章 青天の霹靂
「あの…これ、履歴書です」
マネージャーの視線から逃れるように
圭子はバッグから急いで書類を取り出してテーブルの上に置いた。
「あ~、一応、形式上だから受け取るけどさ
うちはこんなものなくても構わないんだよ」
テーブルの上から履歴書を鷲掴むと
無造作に机の引き出しに仕舞いこんだ。
「で…明日から来てもらえるの?」
「えっ?明日から?」
「うちとしてはさあ、人手が足りないから今からでも働いて欲しいんだけど、そうもいかないよね
ソープっていったって、裸になってベッドに寝転がって股を開くんだと思っていない?
一応、風営法ではサービス業だからね
お客さんの体を洗ったりマッサージを覚えてもらうよ
だから、本格的な仕事は明日からということにして今夜は徹底的に仕事を覚えてもらうよ」
君、タトゥーなんか彫ってないよね?
いや、別に構わないんだけどさ
ほら、背中に般若とかさ、いわゆるアッチ系じゃないのを確めさせてくれるかな?
そう言ってマネージャーはどっかりとソファーに腰を落とした。
「あの…確かめるって?」
「面白いことを聞いてくるね
僕の目は残念ながら透視能力がないからね
確める為には裸になってもらわなきゃ」
何?恥ずかしい?
そんなことじゃ仕事になんないよ
そうか、君一人ヌードになるのが恥ずかしいって訳だ?
じゃあ、こうしよう、僕も裸になるからさ
遠慮しないでバンバン脱いじゃってよ
マネージャーの男はそう言って
まるでここが銭湯の脱衣場であるかのように
さっさと服を脱ぎ始めた。