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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第16章 玉の輿

ある日の事…

準は接待ゴルフに出掛け、
姑の瑠璃子は英会話教室に行って
珍しく屋敷には舅の久と圭子の二人っきりになった。

「どうだい?準との夫婦生活には慣れたかい?
後は頑張って私たち老夫婦に孫の顔を見せてくれたら嬉しいんだけどね」

息子の準と妻となった圭子に性交渉が全くないとも知らず、久は軽々しく子作りに励めよと言い放つ。

途端に今まで我慢してきた屈辱が涙となってこぼれた。

「どうした?俺が何か気に障ることでも言ったのかな?」

「孫なんて無理です!
だって…準さんったら夫婦になってから一度も抱いてくれないんですから!」

「何だって!?
そりゃまた…そこまであいつが真性の男色家に堕ちてしまっていたとは…
圭子のような美しい女が傍にいれば、男色家であろうとも女を抱けると考えていたのだが…
どうやら私の考えが甘かったようだな」

すまんかった…
寂しい思いをさせているようだね

そういって久は優しく圭子を抱きしめた。

「どうだい?私が男を買ってやろうか?
こうなったら、どこの馬の骨でも構わないから
是非とも跡取りを生んで欲しいのだよ」

「そういうわけにはいきませんわ
将来的にその男が子供の父親だと名乗り出てきてお金の無心をしないとも限りませんし、何よりもそれは浅香の血を絶やすことに他なりませんもの」

では…こういうのはダメかね…

息子の準の子種ではないが、
私の子種で良ければ懐妊してもらえないかね?
そうすれば浅香の血は途絶えることなく引き継がれる。

そういって久はハグしていた手に力を込めて
強く圭子を抱きしめた。

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