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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第3章 お天気ねえさん、本格デビュー

スタジオまではバスタオルを腰に巻いて
例の紐パンツをさらけ出す勇気がどうしても出なかった。

「おっ?お前、圭子ちゃんだよな?」

ディレクターの木ノ下がスタジオ入りした圭子の姿を見て驚いた。

「へえ~…ちゃんとメイクをしたら
お前って美人だったんだなぁ」

まるで美術品を観賞するかのように
繁々と圭子の顔を見て嬉しそうな顔をした。

「お前さあ、せっかくナース服を着てるのに
そのバスタオルはないだろ」

さあさ、そんなの取っちまえよと
無理やりバスタオルが剥がされた。

「うわっ!お前、それはエロいなあ」

一瞬、ノーパンだと思ったぜ

仕事を忘れて、しばし圭子の下半身に釘付けになった。

「本当にこれを履けとスポンサーが言っているんですか?」

「ああ、本当さ
天下のスポンサー様が履けと言ったら履かなきゃ行けないのが俺たち雇われの身の悲しいとこだよな」

大丈夫、本番はほとんどお前の上半身しか撮さないから安心しな

木ノ下は気休めのように圭子にそう言った。

「それなら履かなくても黙っていればバレないんじゃありません?と言うか、履く意味がないと思うんですけど」

「言いつけはやっぱり守らなきゃ不味いっしょ」

さあさ、本番まで時間がないよ
早く立ち位置にスタンバイしなよと
捨て台詞を残して調整ブースへの階段を足取りも軽く登っていった。

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