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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第4章 木ノ下ディレクター

イヤです!と
抵抗するのも、何だか痴話喧嘩を始めるみたいで
それはそれで恥ずかしいと思わずにはいられない。

それに、これだけ酔っているのだから
ベッドに寝かせてやると行為を遂行する前に寝落ちするに決まっているわと、圭子は渋々ながらも木ノ下に体を預けるようにしてラブホテルに入った。

「よしっ!今からお前をヒィヒィ言わせてやるからな」

そんなことを言いながらも
泥酔している木ノ下は、すでに使用中でランプの消えている部屋のタッチパネルを何度もバンバンと叩く。

「そこはもう誰かが使っている部屋なの!
ここなら空室よ、ほら選んであげたから早く部屋に行きましょ!」

パネルを叩きまくって壊されでもしたら
ホテルの従業員がすっ飛んできて揉め事になってはかなわないと、適当に部屋を選んであげた。
見ようによっては圭子が木ノ下を連れ込んだように見えなくもなかった。

「お水…飲みますか?」

案の定、ベッドに寝かせると
木ノ下は大の字になって今にも深い眠りに落ちそうだった。

『これじゃ、きっとアッチの方も役立たずよね』

ラブホテルだからといって
ヤることをしなきゃいけない訳じゃない。
そう、ここは単なる酔いざましのための休憩室なんだからと
襲われる心配もないようなので圭子は木ノ下をそのままにしてシャワーを浴びようと服を脱ぎ始めた。

「水をくれるんじゃなかったのかい?」

突然に木ノ下がムクッと起き上がったので
すでにショーツ一枚の姿になっていた圭子は「きゃっ!」と驚いてしゃがみこんだ。
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