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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第1章 お天気ねえさん
音響さんが自分の趣味で選んできたメイド服は
思いの外、小さかった。
スカートはミニの領域を超え、
股間が丸見えだった。
「これを着てテレビに映るんですか?!」
私、イヤです!と
固辞しようとしたが、
「大丈夫!上半身しか映さねえよ!」と
木ノ下の血走った目は逆らうことを許してくれそうもなかった。
元よりアナウンサーを志望していた圭子だったが、
実際は夢に描いていたほど甘くはなく、
渡された原稿は男の汚い文字の走り書きで
何度も何度も読むのをトチった。
「こりゃあ、視聴者もドン引きだよなあ…」
圭子を代役に仕立てたものの、
その出来映えの悪さに木ノ下は頭を抱えた。
『けっこういい画(え)が撮れてると思いませんか?』
2カメの男からインカムを通して
画像をチェックしてくれと言ってきた。
2カメのモニターを見てみると
カメラマンは圭子の股間をドアップで撮(うつ)している。
「こりゃエロいな…」
調整ブースの男たちが声を揃えてモニターに釘付けになった。
超ミニでパンツが見えている圭子の股間は
大写しになると、けっこうくたびれたショーツを履いているせいか、陰毛のシルエットを確認することが出来た。
おまけにくっきりとマンスジの割れ目までわかってしまう。
「おい!一瞬だけ2カメの映像を茶の間に流せ!」
「えっ?いいんですか?」
「こんな朝早くからテレビをつけている視聴者様にサービスだ」
なに、ほんの一瞬でいいんだ。
サブリミナル効果って奴さ。
一秒にも満たないわずかな時間だが、
圭子のパンチラが公共の電波に乗って家庭に送られた。