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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第6章 浅香夫妻
久は瑠璃子の体から降りると
ゴロリと隣で大の字になった。
はあはあ…と呼吸を整えているうちに
睡魔が襲いかかってきた。
ねえ…もう一回…
延長戦をねだって瑠璃子の手が
射精を終えて役目を果たしたとばかりにふにゃふにゃに萎んでゆくペニスを握ってはブラブラさせる。
『ごめんなさいね、あなた…』
お互いにそれなりの年齢ですものね
無理させちゃったかしら?
ふにゃふにゃペニスに舌を這わせて
きちんとお掃除フェラをしてあげる。
資金繰りに東奔西走していた若い頃は
身も心もクタクタになっていたが
夜の営みは欠かさず愛し抜いてくれた。
仕事が軌道に乗り
接待も増えて風俗に足を運ぶこともあったけれど
若い女に現(うつつ)を抜かさず、
自分一人を愛してくれた愛しい男…
瑠璃子は久と共に人生を歩んでこれたことを
これ以上ないほどの悦びを感じていた。
懸命にペニスをしゃぶってあげても
いつしかぐーぐーと高イビキが聞こえ始めて
久が眠りに落ちてしまったのだと知らされる。
抱かれて満足したはずなのに
なぜだか今夜は体が火照ってしかたない。
寝酒でも引っかければ眠れるかしら?
グラスを取り出してルームサービスで取り寄せてあったブランデーのボトルから、少し多めの量をグラスに注いだ。
まるで麦茶でも咽に流し込むように
一気に飲み干す。
とたんに食道から胃袋にかけて焼けつくようにヒリヒリした感覚がやってくる。
体の火照りは静まるどころか
お酒のせいで余計に体が燃えるように熱くなる。
夜風に当たってクールダウンしなきゃ…と
瑠璃子はバルコニーに出て満天の星空を見上げた。