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お天気お姉さん~明日、晴れるかな~
第7章 視聴率ダウン
「どうしたんだい?突然に訪ねてきて
でも、来てくれて嬉しいよ」
さあ、どうぞお掛けくださいと
ふかふかのソファに着席を促された。
「アポ無しで来訪したことをお許しください」
あ、これ、つまらないものですけれどと
圭子は洋菓子の箱を手渡した。
「いゃあ~、悪いね」
それじゃ、遠慮なく
そう言って受け取ると
そのままメイドの女性に後で頂くことにしましょうと手渡した。
メイドの女は、まるでそれが汚いものでもあるかのような持ち方で受け取ると、再び圭子に一瞥をくれて応接室から出ていった。
「で、ここに来たのはどうしてだい?」
まるで下着の提供の事など
すっかり頭の中から消えてしまっているように言った。
「浅香さん、仰ってましたよね?
うちの番組に下着を提供するって…」
「うん、そうだよ
今朝は朝寝坊してチェックしていないけど
今朝の下着の履き心地はどうでした?」
「履き心地もなにも、今朝は下着が届いていなかったんですけど」
「えっ?そんなはずはないんだが…
部下の久留米くんに届けておくようにと頼んでいたんだけどね」
ということは…
何かの行き違いがあって届かなかったということなのだろうか。
「その件に関しては、こちらで届かなかった訳を調べておくよ」
「では、これからも下着の提供をしてくださると理解してよろしいのでしょうか?」
「当然さ、君にはこれからもうちの下着をバンバンアピールしてもらわないとね」
どうやら、浅香の口ぶりからして
これからもスポンサーとして番組に協力してもらえそうだった。
そうこうするうちに、先ほどのメイドが再び応接室にやってきて
「お坊っちゃま、ご朝食の用意が整っておりますが」と
これから朝食なのだからお前はさっさと帰れと言わんばかりに
圭子に再びキッとにらみ返してきた。