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♥crack an APPLE♥
第2章 光の見えない籠の中で甘い唄を
「……私を、どうするの?」
声を震わせながら巴月は問う。
そうすると秋埜はすうっと目を細めて微笑んだ。
静かに巴月に近づくと、その顎をクッと持ち上げ、言う。
「どうすると思う?」
「や、やだ……昨日みたいの、いや……!」
「なんで? 悦んでたじゃん、おまえ」
「そ、そんなこと……、んっ!」
秋埜がその瞳を瞬かせると、瞳孔が猫のように開く。
ゾク、と電流のような寒気が身体を貫いたその瞬間、唇を奪われる。
昨日のとは違う、触れるだけのキス。
それなのに、それは触れたところからじわじわと、全身を侵食するように熱が広がってゆく。
「ほら……嫌がってないじゃん。キスしただけなのに、もうこんなに熱い……」
するりと秋埜が巴月の頬を撫でる。
巴月はグッと顔を背けて弱々しくその手を払った。
「やめてください……本当に、やめてよ……」
つ、と涙がこぼれ落ちる。
それが手に触れたとき、秋埜は不思議そうに瞳を揺れ動かし、自らの濡れた手を見つめた。
声を震わせながら巴月は問う。
そうすると秋埜はすうっと目を細めて微笑んだ。
静かに巴月に近づくと、その顎をクッと持ち上げ、言う。
「どうすると思う?」
「や、やだ……昨日みたいの、いや……!」
「なんで? 悦んでたじゃん、おまえ」
「そ、そんなこと……、んっ!」
秋埜がその瞳を瞬かせると、瞳孔が猫のように開く。
ゾク、と電流のような寒気が身体を貫いたその瞬間、唇を奪われる。
昨日のとは違う、触れるだけのキス。
それなのに、それは触れたところからじわじわと、全身を侵食するように熱が広がってゆく。
「ほら……嫌がってないじゃん。キスしただけなのに、もうこんなに熱い……」
するりと秋埜が巴月の頬を撫でる。
巴月はグッと顔を背けて弱々しくその手を払った。
「やめてください……本当に、やめてよ……」
つ、と涙がこぼれ落ちる。
それが手に触れたとき、秋埜は不思議そうに瞳を揺れ動かし、自らの濡れた手を見つめた。