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♥crack an APPLE♥
第2章 光の見えない籠の中で甘い唄を
「やっぱり、いや……私は……」

「私は? 好きな人がいるから? だから嫌だって?」

「……私は、水望さんが……!」

「はは、なに言ってんだよ」



秋埜に流されそうになっていた自分に気づいて巴月は慌てて秋埜を押し返す。

しかし秋埜はそんな巴月を強くシーツに押し付けると、ぐい、と顔を近づけて言い放った。



「おまえに決定権なんてないんだよ」



その瞳の瞳孔が開く。

強烈な眼光に貫かれて、巴月は真っ白な電流が走ったかのような感覚を覚えた。



秋埜は巴月の胸を鷲掴みすると、ぐにゅぐにゅと手のひらで弄び始める。

じわじわと何かに蝕まれていくかのような熱に巴月は体をよじったが、秋埜が手を休めることはなかった。



「や……ぃ、や……」



秋埜は指と指の間で固くなり始めた先端を軽く挟む。

ぴくん、と仰け反った巴月の反応に、秋埜は気を良くしたように笑った。



「もう一度、言うからな。――俺のことだけを考えろ。目の前の快楽だけに集中しろ。理性? 恥じらい? そんなくだらねぇもの捨てちまえ。お前の想い人が誰かなんて興味ねぇ。そんなもんに囚われるなよ」

「……ひ、……ゃだ……そんな、の……や、だ……」

「……いつまでも言ってればいい。……その間におまえは何回イクんだろうな?」

「――あぁっ!?」



秋埜が乳首に唇を寄せた。

ヴァンパイアの唾液には特殊な効果があるのだろうか、その舌に触れられただけで強烈な刺激が巴月を襲う。

口の中で、先端の溝をほじくるように舌で舐められ、軽く甘噛みされ、吸われて。

視界に小さな火花が散り始める。



「ひぅ……やぁ、あぁっ……! だめ、そこ……やだぁ……!」



手の動きも収まることはなく。

ぷっくりと桃色に染まり可愛らしく膨らみ始めた乳首を、秋埜の指が虐め倒していた。

つまみ上げるように軽くひっぱり、指の腹を擦り合わせるようにくりくりと弄る。

びく、びく、と揺れ動く巴月の体に合わせて、胸は小ぶりにふるふると揺れた。

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