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♥crack an APPLE♥
第6章 さあさあご覧になって

「あらなんて可愛らしい」

「あれが今夜のお楽しみか」



仮面を身につけたその顔は、口元だけが不気味に歪んでいる。

言いようのない恐怖に、巴月は全身粟立つような寒気を覚えた。

気味の悪い仮面の人間たちのなか、たった一人秋埜だけが知っている人だった。

自分を酷く虐げた男だとわかっているのに、巴月は秋埜に縋り付くような想いで助けを求める。



「秋埜……ねえ、放して……秋埜、怖い、これなんなの……!?」

「はい、ではまずはこの娘の紹介から!」

「秋埜……無視しないでよ……ねえ!」



今の私には貴方しかいないのに……!



秋埜はまるで巴月の声など聞こえていないとでもいうように仮面の人間たちに呼びかける。

恐ろしい姿の人間たちに囲まれた恐怖か、唯一頼れる存在である秋埜に無視された心寂しさか。

いつのまにか巴月は泣いてしまっていた。
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