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♥crack an APPLE♥
第6章 さあさあご覧になって
「巴月、大丈夫、傍から離れないから」
「えっ……」
「さてこの娘、見かけに反してとっても素敵な身体をもっているんですよ!」
「あ、秋埜……!?」
秋埜は何かを囁いたかと思うと、すぐに仮面たちに向かって話しかけ始める。
巴月が呼びかけて見ても再び振り返ってはくれない。
聞き間違いかと思いほどに、秋埜は飄々とジェスチャーなんてものを交えながら話していた。
巴月の中で、苛立ちと不安爆発しそうになる。
秋埜の態度が怖い。
秋埜に無視されるのが怖い。
もう一度、もう一度さっきの言葉を言って欲しい。
ちゃんと、私の目をみて言って欲しい……。
ぽろぽろと溢れてくる涙を拭うことはできない。
ゆがみ始める視界。
そんな中、秋埜がふと振り返る。
あ、と巴月がもう一度彼の名を呼ぼうと思った時、秋埜はなぜか巴月の背後に回ってしまう。
「この娘……なーんと! ここだけで達することができるんですよー!」
「え、いや……秋埜……」
秋埜はするりと後ろから巴月の胸に手のひらをのばしてきた。
そして、押し上げるようにゆっくりと揉み始める。
腕を吊るされて縛り上げられているため一切抵抗ができない。