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♥crack an APPLE♥
第1章 Welcome to CRUSH!
「やだ……はなして……!」
「うるせえ、黙ってろ」
「ヴァンパイアなんて……ふざけないで、なにするの……あんまり調子にのると滅してやるんだから……!」
「……は? 俺を? どうするって?」
威勢のいいことを言ってみたものの、巴月は体を動かすことができなかった。
頭がくらくら、ふわふわとして何もできないのだ。
だから、秋埜が眉をひそめた瞬間は死を覚悟した。
抵抗できない、そう思って頭が真っ白になった。
しかし、秋埜の行動は巴月の予想とは全く違っていた。
「――んっ!?」
唇に、熱いものが触れる。
キス。
秋埜のそれがキスだと気付いた瞬間、巴月は慌てて抵抗しようとした。
動かない体を必死に動かして、でもほとんど動かなくて、力なく、それでも懇願するように何度もその胸を叩く。
(やだ……やだ……! 初めてなのに……! 初めては……水望さんとがよかったのに……)
ぼろ、と涙がこぼれ落ちる。
こんな弱々しい抵抗をしたところで意味はない。
そうわかっているのに、巴月は抵抗を続けた。
「ふ、……ん、んんっ……」
ぬる、と舌を入れられる。
押し返す力もなくて、巴月はそれを受け入れるしかなかった。
「うるせえ、黙ってろ」
「ヴァンパイアなんて……ふざけないで、なにするの……あんまり調子にのると滅してやるんだから……!」
「……は? 俺を? どうするって?」
威勢のいいことを言ってみたものの、巴月は体を動かすことができなかった。
頭がくらくら、ふわふわとして何もできないのだ。
だから、秋埜が眉をひそめた瞬間は死を覚悟した。
抵抗できない、そう思って頭が真っ白になった。
しかし、秋埜の行動は巴月の予想とは全く違っていた。
「――んっ!?」
唇に、熱いものが触れる。
キス。
秋埜のそれがキスだと気付いた瞬間、巴月は慌てて抵抗しようとした。
動かない体を必死に動かして、でもほとんど動かなくて、力なく、それでも懇願するように何度もその胸を叩く。
(やだ……やだ……! 初めてなのに……! 初めては……水望さんとがよかったのに……)
ぼろ、と涙がこぼれ落ちる。
こんな弱々しい抵抗をしたところで意味はない。
そうわかっているのに、巴月は抵抗を続けた。
「ふ、……ん、んんっ……」
ぬる、と舌を入れられる。
押し返す力もなくて、巴月はそれを受け入れるしかなかった。