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私はまだ女でありたい
第1章 温泉
切ない声。

「私、あなたの事が……」

「俺もだ。紗菜だけだ。」

二人は熱いキスを交わす。

「達彦さん。私の中に……」

「ああ、出すよ。」

私は目を大きく見開いた。

紗菜さんは、足を夫の背中に絡める。

「嬉しい……欲しいの……達彦さんの……」

「行ってくれ。紗菜。」

「達彦さんの……熱い精子が………」

「俺も出したい。紗菜の中に思い切り。」

夫の腰は尚一層激しくなって、紗菜さんの声は大きくなる。

「ほら出すぞ。」

止めて。あなたの子種は、私のモノよ!

「イク!紗菜、受け取ってくれ!」

「あああああ!」

その瞬間、クローゼットの扉を開けてしまった。

「ええ!和香!」
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