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9歳差のジレンマ
第3章 俺と間宮と晴菜と亮
少しは休ませろ・・・・
目の前の山積みになっている仕事を見て
俺は小さくため息をついた。
そんなところ、間宮につかまった。

「今日、相談があるんだけど」
「仕事の相談?」
「そう」

間宮が仕事のことで相談をするのは珍しい。
割と決断力があって
何でも自分で決めるのに
相談か・・・

俺は今日の仕事は9時までと割り切って
9時半にいつもの店で待ち合わせをすることにした。


「ごめん。キリがつかなかった」

相談があるくせに遅れて来たのは間宮で
ビールを飲み始めると早速本題に入り始めた。

少しは世間話をするとか
相談事が切り出しにくいとかないのか?
俺は苦笑して間宮の話しに耳を傾けた。

「九州に新しい支店を出す話は知ってる?」
「ああ」
「・・・・・」
「それで?」
「そこの主任にならないかって打診された」
「へ~・・・」

確かに、この年で女性の主任は出世頭になるだろう。
何百という同期の中で
たぶん1番になるはずだ。

だが、場所が・・・・

「九州で?」

そう。九州で?だ。
確かにポスト的には主任といえば聞こえはいいが
九州で、だ。


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