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9歳差のジレンマ
第3章 俺と間宮と晴菜と亮
泥酔する間宮の酒を止めることはできなかった。
明日は休みだし
ま、俺が送っていけばいいか。

そんな気持ちで二人で飲み明かしたとき
俺たちは恋人じゃなくて完全に同僚だった。

女としてではなく
同僚としての間宮を信頼していたし
言い方は悪いが同情もした。

女じゃなかったら・・・

それは今まで幾度も感じていた間宮の本心で
1度も口にしてこなかったけど
ついに吐き出してしまった本心なんだろう。

そんなときには恋人ではなく
同僚として最後まで酒を付き合ってやりたいと思った。

翌日、二日酔いの頭をがんがんさせながら
年をとったことを実感・・・

明け方まで飲んで間宮を家に送り届け
そのまま俺も間宮の家のソファでしばらく眠った。

始発が動くまで寝ていきなさいよ。という
間宮の言葉に甘えたが
初めて入った間宮の部屋だったが
特に女らしいわけでもなく
特に殺風景なわけでもなく
特にきれい過ぎるということもなく

本当に普通に「間宮の」部屋だった。

ただ、あまりの睡魔に始発までと思っていた睡眠は
気がついたら10時だった。

あ~・・・
これで土曜日はつぶれたな。
家に帰って寝なおそう。
と、まだ寝ている間宮を起こさずに
部屋を出た。

リビングのテーブルの上においてあった鍵でドアを閉め
エントランスのポストに入れたことをメールで間宮に知らせておく。



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