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9歳差のジレンマ
第3章 俺と間宮と晴菜と亮
久しぶりに飲みすぎた・・・
ガンガンと鳴る頭を抱えながら
家の玄関を開けたのは
11時。
俺はそのままシャワーを浴びて布団にもぐりこんだ。

ソファでねたから首が痛い。
あ~タクシーで帰ってきて
はじめから家で寝ればよかった。

昇格と転勤・・・
俺だったら・・・

どっちをとるだろう?
間宮だったら・・・・?

そんなことを考えながら眠りに落ちて。
目が覚めたのは
窓の外の晴菜の声に
頭が反応したからだった。


「もう、無理かも」
無理?何が?
「だから違うって」
話している相手は亮か?
「亮ちゃんにはわからないよ」
亮にはわからないこと?
「落ち着け。晴菜」

弟の亮が、言った言葉を最後に
二人の会話が途切れた。

俺はまだ重たい頭を無理やり起こして
窓の外を見た。

カーテン越しから見ているので
二人から俺は見えないはずだ。
途切れた言葉の意味は
俺が想像もしなかったことで、

二人は抱き合っていた。

抱き合っていたというより
晴菜は亮に抱きしめられていた。



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