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第9章 紳士な意地悪は如何ですか？

「ねぇ、しょーお兄さんも一緒に食べよう!!」

「一緒に？」

「陽子っ!?」


まさかの提案


「陽子の半分あげる。今日はオムライスですよ」

「……」

「あのね、陽子。お兄さんは忙しいのよっ？」

「えー」


今日の二人の昼食は陽子の大好きなオムライス

彼女にとって特別なそのランチに、翔は招待を受けたのだ。



「……」


今ごろ事務所で叔父さんが、帰りが遅いと不審に思っているころだろうか


まぁでも今日は、お客も少ないようだし……

許してくれるかな。




「――…多恵さんさえよければ、是非ご馳走になりたいです」


「ええっ…!?」


「やったーー!!」