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わたしの彼は 甘くて強引
第5章 夕暮れの河川敷



母親との待ち合わせ場所だという公園

公園といっても、遊具などはない簡素な空き地のような所。



「我慢して」

「……うっ」


傷口に冷たい水がかかると、陽子は痛そうに顔をしかめる


翔はコンビニに寄って買っておいた絆創膏を洗い流した傷口に貼り付けた。



ペタン



「…これでよし」


擦りむいた鼻の頭にも貼り付けてフィニッシュ


「ありがとう、ございます」

「どう致しまして…」


ここまできたら於いて帰るわけにもいかない――


暫く、翔は彼女の母親を一緒に待った。









――――――






「――…陽子っ!!」


「……あ!!ママだっ」




30分ほど経っただろうか


遠くの人影を視界に入れた陽子は、一声叫ぶとそちらに走って行った。




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